2015年6月1日

唾液コルチゾール日内変動


コルチゾール(副腎皮質ホルモン)は生命維持に関わるホルモンであるため、よほど重篤な疾患を除いて血液中の濃度は維持されます。実際の働きを見るには血液中の濃度ではなく唾液中(組織や細胞レベル)の分泌量を見る必要があります。そこで副腎疲労症候群の診断のために用いられる検査が唾液コルチゾール日内変動です。

唾液は、8時・12時・16時・24時の14回採取します。コルチゾールは朝分泌量が多く、昼から夜にかけて低下するのが正常のパターンです。(下図参照)

ホルモンのピークが昼から夕方に現れる場合、1日を通じてホルモン分泌が平坦な場合、ホルモン値が正常でも疲労感が強い場合には、副腎疲労症候群を疑って早めに治療をすることが大切です。