2015年12月21日

口腔内の乾燥
-口呼吸していませんか?-


あなたは口をぐっと閉じても、ずっと平気でいられますか?知らないうちに口を半開きにして口呼吸をしていませんか?風邪をひきやすい方や口やのどが乾燥しやすい方は、寝ている間に口呼吸をしている可能性があります。

口腔内が乾燥すると、唾液の抗菌作用や潤滑作用が不十分になり、歯が着色したり、う歯になりやすかったり、口腔内に菌が増えて口臭がきつくなったりします。唾液が減少する理由は口呼吸だけでなく、ストレスや薬、ビタミンやミネラル不足なども影響します。

鼻呼吸では空気が鼻を通る間にウイルスや細菌、微粒分子などがフィルターに掛けられ、喉や気管に入る量を減らしていますが、口呼吸ではこれらが直接入ってしまいます。また鼻粘膜は空気の湿度を上げる働きがあるのに対し、口呼吸では乾燥した空気がそのまま入ります。そのため風邪やアレルギー症状が起きやすくなります。

口呼吸の方は鼻に炎症があり、鼻の空気の通りが悪くなっている場合が多いので、まずは耳鼻科で治療することをお勧めします。その上で口周囲の筋肉を鍛えましょう。本格的な訓練方法もありますが、ここでは簡単に出来る「かっいうべ体操」をご紹介します。(図提供:株式会社AdaBio)

口腔内の状態を整える方法としては、唾液を増やすためにビタミンAやビタミンC、たんぱく質、亜鉛、カルシウム、マグネシウムを摂ったり、口腔内の細菌を整えるため口腔有用菌のサプリメントを摂ったりする方法もあります。早速今日から対策を始めましょう。