2018年5月1日

今度こそ花粉症を治したいあなたへ
―善玉菌をもっと応援しよう―



今年の春は急ぎ足でしたね。厳しい寒さが終わったと思ったら桜も例年より咲き急ぎ、スギやヒノキも一気に花粉を飛ばしたようです。これまで花粉症から縁遠かった方にも多く症状が見られました。さて、花粉症やアレルギーを治したいと様々な体質改善を試みてきた方、成果はあがっていますか?なかなか変化が見られないという方は善玉菌への応援が足りないのかもしれません。

生まれてきた時、ヒトの腸の中は無菌の状態です。今いる腸内細菌は、口に触れるもの、口から入るものなど外界から少しずつもらい育ててきたものです。つまり、腸にいる菌は人生の歴史そのもの。一人ひとり違った特徴を持っています。良い菌、悪い菌、日和見菌註1)のバランスも人それぞれですから、菌のバランスを最適にする正解も一つではありません。今住んでいる良い菌を応援し悪玉菌が増えないように努力をしていきましょう。成果が出ない方は特に次の点に注意して努力を積み重ねてみましょう。

¨  善玉菌が住みやすい環境を作ろう

せっかく摂った善玉菌も腸内で増えることが出来なければ意味がありません。餌となる食物繊維やオリゴ糖を摂って善玉菌が生育しやすい環境を作りましょう。

¨  悪玉菌に加担していませんか?

あなたが糖分や炭水化物を食べたくなる時、悪玉菌が陰で操っている可能性があります。悪玉菌と呼ばれる菌は糖分が大好き。「糖断ち」で悪玉菌を兵糧攻めにしましょう。

¨  効く菌は人それぞれ・・・色々試すしかありません

持っている菌との相性もそれぞれ、善玉菌の役割も多種多様です。あなたが治したい症状によって効く菌が変わります。善玉菌を入れるもよし。自分の善玉菌を増やすもよし。自分に合った方法を見つけましょう。

¨  摂り方にも気を付けて

「生きた菌をカプセルなどで」がお勧めの基本路線。ヨーグルトだけに頼るのは要注意!摂りすぎると、知らず知らずに乳成分に対してIgG型のアレルギーになっていることもあります。

¨  ストレスは大敵!

ネガティブな感情やストレスが善玉菌を減らし悪玉菌を増やすというデータも!そして悪い腸の状態は脳や自律神経にも影響を与えます。ストレスコントロールには特に気を配りましょう。

春は変化の季節。ストレスに負けず、腸内細菌を味方につけて元気に乗り切りましょう。

 
註1)日和見菌・・普段は特に良い働きも悪い働きもしていないように見えるが、善玉菌が増えると良い性質に変わり悪玉菌が増えると悪い性質を持つとされている菌。まだ働きが未解明の菌も多数あり。