2022年9月1日

概日リズムと副腎疲労

  副腎疲労2の改善には、概日リズムの改善、特に睡眠時間のコントロールが重要になります。コルチゾールは抗炎症・抗ストレスホルモンなので組織を壊す方向に働きます。そこでたんぱく質合成を促す成長ホルモンの分泌が大事になるからです。概日リズムを知る一つの方法が唾液コルチゾール日内変動です。唾液コルチゾールは朝に向けて少しずつ上昇し、視交叉上核(主時計)が光に反応した直後に急激に上昇します。「早寝・早起き(朝の光)・朝ごはん」が何よりの薬です。なお、朝のピークが高すぎる場合には高ストレスの初期を、夕方に高いか曲線がフラットになる場合には隠れた炎症を示します。

2)正確には下垂体疲労またはHPA軸障害というのですが長くなるのでまた今度説明します。


  今年、久しぶりに実家に帰省しました。駅からも旧市街地からも近い便利なところなのですが、そこだけぽっかり緑が残っていてたぬきや雉(?)が出没するような場所です。

 寝室以外クーラーがないので日中は汗をだらだらかきながら過ごしました。携帯は持って行ったのですがWi-Fiがないため必要最低限のチェック以外は見ませんでした。近くの土手から雑草が押し寄せる庭で野菜を収穫したり、盆棚を組み立てたり、お墓の灯籠の障子を張り替えたりして母のペースに合わせて生活しているうち3日間が過ぎました。

 日頃、かなり人工的な環境で暮らしている身としては、自分でこのような生活を続けることは厳しいと知りながら、体調を崩された方に必要なのはこのような環境ではないかとも思わされた3日間でした。