2012年1月10日

サプリメント小話
-バイオラクトの話-


小腸と大腸には合わせて100兆個以上もの細菌が常に住んでいるそうです。一部は有用菌(善玉菌)、一部は有害菌(悪玉菌)で残りは日和見菌です。日和見菌や有害菌は腸内細菌のバランスがとれている時には特に悪さをせず共生しているのですがバランスが乱れると病原性を発揮したり有害物質を出したりします。

腸内細菌は種類ごとにパッチ上に固まって生息しているので腸内細菌叢(フローラ=お花畑)という名前がついています。

 若い時にはラクトバチルス菌とビフィズス菌(善玉菌)が比較的多く、年齢とともに大腸菌やウエルシュ菌(悪玉菌)などの割合が増えてきます。

お腹の中にいる赤ちゃんの腸にはまだ菌がいません。生まれてきた後1日か2日たってからラクトバチルス菌とビフィズス菌が急速に増えてきます。これらの菌がどこから来たのかはよく分かっていませんが産道を通る時や生まれてから菌が感染するようです。母乳栄養児とミルク栄養児では菌の割合が違うことから、母乳中にはこれらの善玉腸内細菌を増やす物質が豊富に含まれていると推定されています。
 

20歳を過ぎるとリンパ球の教育担当機関が胸腺から小腸のリンパ組織(パイエル板など)に移っていきます。腸の内腔は外界に接しているので様々な物質が入り込んできます。害のあるものとないものを判別しながら指令を送り、上手に害のあるものだけを排除します。この情報は腸だけでなく全身に送られます。

腸内細菌のバランスが崩れると免疫の仕組みにも影響が出ます。Th1というリンパ球の働きが過剰になると自己免疫疾患に、Th2というリンパ球の働きが過剰になるとアレルギー疾患になりやすくなります。

また、バランスの崩れにより免疫機構やバリア機構が低下感染やがんなどの危険が高まります。最近では神経伝達物質や代謝を通してうつ症状や自閉症などに関わっていることがわかってきています。

腸内細菌の分布は年齢だけでなく食べ物や住む地域によっても変わり、善玉菌の住みやすい環境を維持することで腸のアンチエイジングが出来ます。

バイオラクトに含まれているラクトフェリンは、母乳に多く含まれる物質です(牛の初乳を集めて作ります。牛乳ではヒトの母乳より含有量が少ないので作るのは大変です)。鉄を吸着して有害細菌の増殖を防ぐ働きがあります。またバイオラクトには善玉腸内細菌と善玉腸内細菌を増やすのに役立つオリゴ糖がバランスよく配合されています。

腸の健康は健康長寿のもと! 食物繊維とバイオラクトで腸の健康を取り戻しましょう!