2012年1月10日

ミニコラム
-早産は鉄欠乏のサイン?-


胎児はたくさんの鉄を蓄えて生まれてきます。生後1年間は体が急速に大きくなる時期で赤血球や筋肉にたくさんの鉄を使用するからです。母乳にはそれほど多くの鉄が含まれていません。妊娠の後半になってお母さんの鉄が足りなくなると胎盤にたくさんの鉄の受容体が出来ます。胎盤も大きく広がります。あまり大きく広がり過ぎると剥離しやすくなり胎盤早期剥離や早産の原因になります。鉄をしっかり食べることはこのような原因による早産を予防するのに役立ちます。

早産で生まれた赤ちゃんは、まだ十分に鉄を蓄えていません。生まれてすぐからの急激な成長には母乳の鉄だけでは足りないのでミルクや水分にヘム鉄を加えて補給しましょう。