2012年2月10日

暮らしに役立つ栄養療法
-受験に勝つ!?栄養素・ビタミンB群-


寒い気候が続いています。受験真っただ中の方や受験期のお子さんを持つご家族も多いことでしょう。皆さんが志望の学校に合格出来ることを心から応援しています。

さて、受験期には脳細胞をたくさん働かせなくてはなりません。記憶に関わるアセチルコリンなど神経伝達物質をつくったり神経どうしのシナプスをつなげたり、電気信号を伝えたりするためにはエネルギーと材料が必要ですね。

このエネルギー産生と物質作りに最も役立っているのはビタミンB群です。脳のエネルギーには糖が必要といわれていますが糖を摂りすぎて血糖値が下がると却ってマイナスです。それよりたんぱく質とビタミンB群が大切! 受験期こそ肉、魚、卵を摂りましょう。魚には良質の脂質が含まれていて神経細胞の膜をつくるのに役立ちますし、卵黄にたくさん含まれるレシチンはアセチルコリンの材料にもなります。

運動部をやめたら太ってしまったというお悩みの中学生・高校生にもビタミンB群はお勧め。代謝を上げて糖や脂肪をしっかりエネルギーに変えてくれます。

ビタミンB群は感染抵抗力を上げるにも役立ちます。ビタミンCとともに摂ると抵抗力も代謝も神経活動も高まります。

塾や自習室で遅くまで勉強して夕御飯がスナックやお菓子、おにぎり、カップ麺ばかりになっているとたんぱく質とビタミンB群があっという間に不足します。ストレスのかかる長期戦を乗り切るために、食事にも心を配りましょう。