2012年2月10日

亜鉛の話①
-アトピーかも!!あわてるのは早いですよ-


赤ちゃんが生まれてからも母乳やミルクは足りているかしら?成長が遅くないかな?などお母さんの悩みはつきません。

そして生後3か月ぐらいに多くなるのが皮膚のトラブルです。顔が赤くなったりひっかいてしまったりかゆみでぐずって眠ってくれなかったりすると親子ともども睡眠不足で困ることもあるでしょう。アトピー性皮膚炎かも!食べ物が悪いのかしら?毎日ダニをなくすために掃除機をかけなきゃ!ステロイドの外用薬を使って大丈夫?などなど心配なことが山ほど浮かんできます。

症状がひどい場合には信頼できる小児科か皮膚科の医師にかかりながら上手に治療していくのが一番でしょうが、ここでは病院に行く前の話栄養欠乏によりアトピー性皮膚炎に似た肌のトラブルが起こることがありますよという話に限定して話を進めます。皮膚を形成するのに大切な栄養素はビタミンA、たんぱく質、ビタミンB群、ビタミンC、鉄などたくさんあります。その中でも亜鉛は皮膚と粘膜のミネラルと呼ばれるほど大切です。

細胞分裂の時には必ず亜鉛がかなりの量使われるので、成長の活発なこの時期に症状が出やすいのです。前号では「赤ちゃんは鉄を蓄えて生まれてきますよ」という話をしました。ところが亜鉛は蓄えることが難しいので母乳に頼ることになります。お母さんが亜鉛欠乏だと母乳中の亜鉛が足りなくなって赤ちゃんの亜鉛も不足します。

母乳を飲んでいる赤ちゃんに症状が出たらお母さんの栄養診断をしましょう。そしてまずお母さんの足りない栄養を補いましょう。お母さんも赤ちゃんも一緒に健康的なプルプルお肌になりましょうね。