2012年3月10日

暮らしに役立つ栄養療法
-受験後症候群に気を付けて-


合格してのびのびと自由な生活を満喫する人がいる一方で、せっかく合格したのに体調がすぐれず新しい環境になじめなかったり朝起きられなかったり気力がわかなかったりして不登校になっている人はいませんか? 長期間の頑張りの後ですからゆったり休むのも一案です。でも焦りばかりを感じているなら解決する方法を探してみましょう。

受験は人生最大のストレスです。精神的なプレッシャーはもちろん長時間の勉強も体を酷使する出来事です。体はそれに対抗し適応するためエネルギーや物質を作り続けます。この時期に糖分ばかり摂っていると、エネルギー産生や物質合成に必要なビタミンB群やたんぱく質が不足してしまいます。ストレス対抗にはビタミンCも不可欠です。

大学生に難解な数学問題を解いてもらって前後の尿中ビタミンB1代謝物を測定した実験では前より後の排泄量が明らかに増えていたそうです。また寒冷ストレスを与えた時と今回のような数学問題を解いた時で同じようにカルシウムとマグネシウムの尿中排泄が増えていたそうです。どんなストレスでも体は物質的に反応していることが証明されて大変面白い実験ですね。

体は物質=栄養素で動いています。受験期こそたんぱく・ビタミン・ミネラルを摂りましょう!