2019年3月6日

脳を守るにはどうしたらよいか


 今年は平成から新元号に変わる年ですね。皆様にとって飛躍の年となりますよう
お祈り申し上げます。


 今回はまず本のご紹介をいたします。Bredesen Dale博士の書いた「アルツハイマー病 真実と終焉―“認知症1150万人”時代の革命的治療プログラム」註1)です。2018年の3月に日本語訳が出版されました。
 

 脳をどのように守っていくかは私たちにとって重要な課題です。血管系の病気や癌などがだんだんに克服されるようになって健康寿命が延びてきました。脳の健康寿命も一緒に延びて欲しいです。この本は脳が縮小するシステムとその防ぎ方について述べています。この本に書かれているアルツハイマー病の病因と治療法は医学界の主流に認められているものではありませんので真偽の判断は皆様にお任せいたしますが、アルツハイマー病に限らず広く病気の成り立ちと対処法について洞察を深めることが出来る示唆に富んだ本だと思います。
 

 この本を読んでいただければ気づかれると思いますが、病気の原因を調べるための多くのバイオロジカル検査について説明があります。尿中有機酸検査、消化器総合検査、有害重金属検査、IgG型食物アレルギー検査、各種ホルモン代謝物検査、毒物検査、遺伝子検査など大きな病院でも行われていない重要な検査の数々とその意義を読み物として習得することが出来ます。
 

バイオロジカル検査は体の中で起きていること、体質的な弱点などを調べるのに大変有用な検査です。これまで栄養欠乏、機能性低血糖症、副腎疲労などのキーワードで取り組んできた検査や治療の意義を再発見していただければと思います。
 

認知症だけでなく『脳の疲労が強い』と感じていた皆様にも大きなヒントとなる書籍です。当院で検査出来るもの、出来ないものがございますがぜひお気軽にご相談いただきたいと思います。

 註1)アルツハイマー病 真実と終焉―“認知症1150万人”時代の革命的治療プログラム ブレデセン,デール(Bredesen Dale E)【著】白澤 卓二【監修】/山口 茜【訳】ソシム株式会社