栄養素以外にはどんなサプリメントがあるのか? そんな疑問にお答えするコーナーです。今回はナットウキナーゼの紹介です。
ナットウキナーゼは、名前から想像されるように納豆からみつかった酵素です。納豆菌によって作られ血栓を溶かす働きがあります。1980年須美先生が発見しました。ナットウキナーゼは直接血栓を分解するほか、体内にある血栓を溶かす物質を活性化します。
脳梗塞などの時に使用されている血栓溶解薬は数分から数十分で効果が消えてしまいます。それに対してナットウキナーゼは、個人差はあるものの4時間~12時間効果が持続します。出来た血栓を溶かすだけなので出血という副作用もありません(ただし他の薬と併用するときは若干注意が必要です)。
小さな血栓は気付かないうちに毎日出来て自然に消えています。納豆菌の作るナットウキナーゼは小血栓を溶かすので血流を維持し小さな梗塞を予防するのに大変効果的です。脳梗塞は夜中や明け方に起こりやすいので、持続時間から逆算すると寝る前に約100gの納豆をよく混ぜて食べる必要があります。よく混ぜるのは「ねばねば成分」でナットウキナーゼを覆って消化による分解を防ぐためです。サンプルで調べたところ納豆の製品によっては含まれるナットウキナーゼの量に多少のばらつきがありました。