お待たせしました。今回は以前お約束したようにビタミンKを含む食品と種類について説明します。
ビタミンKには植物由来の短いビタミンK1と長さがいろいろあるビタミンK2があります。ビタミンK2のうち人に大切なのはMK-4(メナキノン-4)とMK-7(メナキノン-7) です。MK-4は卵や鶏肉などの動物性食品に多く含まれ、MK-7は発酵食品(納豆など)に多く含まれています。
ビタミンK1は吸収や変換の効率が悪いので動物性食品と発酵食品からビタミンKを摂るように工夫しましょう。吸収されたビタミンKは最初に肝臓に蓄えられます。凝固因子合成などに必要なだけ使われた後血液に乗って全身に運ばれます。
MK-4は半減期が短い(すぐ壊れてしまう)ので実際に各臓器に到達できるのはMK-7です。各臓器に到達して細胞内で使う時にMK-7からMK-4に変換されて使われます。ですから、ビタミンKの作用を最大限発揮するには、植物由来のビタミンK1や動物性食品由来のMK-4ではなく発酵食品からMK-7を摂り、必要な時に必要なだけ変換出来るようにするのがよいでしょう。発酵食品を発明した人は本当に偉いですね。