2013年4月6日

特別企画
-受動喫煙とPM2.5-

 大気汚染でにわかに関心が高まったPM2.5。屋外の濃度は測定結果が公表されていますが屋内の濃度についてはあまり関心がないようです。


図は日本禁煙学会がまとめた喫煙によるPM2.5の濃度です。これによると完全分煙のファーストフード店でも32/m3、自由に喫煙出来る居酒屋では568/m3とかなり高濃度になっていることがわかります。喫煙者だけでなく同じ室内にいるお客や従業員は受動喫煙としてこれだけのPM2.5の被害を受けることになります。特に従業員は長時間仕事をするためより影響が深刻です。

日本では公共の交通機関や路上での喫煙はかなり規制されてきましたが、飲食店の規制がなかなか難しい状況です。

喫煙は吸っている本人にも様々な健康被害をもたらすことがわかっているので禁煙が一番の解決方法です。

喫煙がやめられないのはニコチン中毒という病気です。禁煙補助薬やニコチンパッチなどを使用することによりそれほど苦労なく中毒を克服した方がたくさんいらっしゃいます。「意志が弱くて」と先延ばししている喫煙者の皆さん、自分の周囲に大気汚染を作らないよう今からでも禁煙してみませんか?