2013年7月16日

暮らしに役立つ栄養療法
-消化の悪いものを食べよう!-


痩せたいけど痩せられない人の食べ方には一つの特徴があります。それは早食いとドカ食いです。1日に摂っているカロリーが全く同じでもお腹がすいている時に消化のよいもの=お菓子やおにぎり、パンや麺類、ジュース類を食べる人は太りやすくなります。

太りやすいことには理由があって、消化のよいものは胃に貯留する時間が短く急激に血糖値が上昇し肥満ホルモンであるインスリンを過剰に分泌させるからです。

口から入った食べ物は消化を経て吸収されます。唾液ではアミラーゼによって主にでんぷん(炭水化物)が、胃の中では胃酸によって出来たペプシンが主にたんぱく質が消化されます。胃から十二指腸に出た食べ物は膵液に出会います。膵液にはたんぱく質と炭水化物と脂質の分解酵素が含まれています。胆嚢から出る胆汁は消化された脂質をミセルの形にして吸収を助けます。小腸では追加の消化と糖の最終分解が行われ吸収されます。

胃はたんぱく質を消化するための器官ですから、十分消化が出来るまで胃の中にためておくという働きを持っています。食べ物が十分消化されると胃の出口が開いて少量ずつ十二指腸に排出します。消化能力が低い方がいつまでも胃に食べ物が残っている感じがするのはそのためです。

 


消化のよい精製された糖類や炭水化物は、たんぱく質の含有量が少ないため胃で消化する必要がなく、すぐに十二指腸に排出されてしまいます。たんぱく質食品、食物繊維の多い食品を先に食べるか、精製していない炭水化物を食べると胃の出口が開かず、結果的に血糖値の上昇は緩やかになるでしょう。

消化能力が低く胃に食べ物が残って辛いため、消化のよいものを好んで食べる方は太る心配はないもののたんぱく質などの栄養不足になりがちです。胃酸を抑える薬を飲んでいる場合は本当に必要なのか再検討しましょう。消化されたたんぱく質(アミノ酸)の形で摂ったり消化酵素を補ったりしてぜひ体に良い栄養を摂ってください。