2014年2月1日

検査値のここに注目!
尿素窒素


尿素窒素(BUN)は、腎臓の機能を見る項目として設定されています。窒素を無毒化して排泄する形が尿素窒素です。炭水化物や脂質には窒素は含まれていません。窒素を含むのはたんぱく質やアミノ酸、核酸などで、構成成分の代謝や排泄を見る指標になります。

 

尿素窒素が高い時

 

l 腎臓の排泄機能が低下している可能性があります

l たんぱく質がたくさん壊れていることがあります

l 胃や腸に出血があると分解物が吸収され上昇します

l 脱水・血液濃縮の可能性があります
たんぱく不足は血液濃縮の原因の一つです

l アミノ酸のバランスが悪い時にも高めになります
廃棄分が増えます

 

尿素窒素が低い時

 

l たんぱく質の摂取不足です。体のたんぱく質が入れ替えられないので老化や機能低下が進みます

 

たんぱく質をたくさん摂っているのに尿素窒素が上昇しない時は、消化や吸収が低下している可能性があります。たんぱく質をたくさん食べると尿素窒素は上昇しますが、20程度で落ち着きます。上昇時に腎臓の機能が悪くなったとあわてないことが大切です。20を大きく超える場合は、アミノ酸のバランスが適切か、カロリー不足で体のたんぱく質が壊れていないかを検討しましょう。