2014年8月16日

検査値のここに注目!
-貧血と血清鉄とフェリチン-


貧血でなければ鉄欠乏ではないと思っている方がまだまだ大多数です。貧血と鉄欠乏の違い、血清鉄の示す意味についてまとめてみます。

 


貧血ではなくても鉄欠乏による症状が発現します。貯蔵鉄量、つまりフェリチンを測定することが重要になります。体に炎症がない状態ではフェリチンは貯蔵鉄量と連動して数値が変化します。ただし、鉄を貯蔵している細胞(肝臓や白血球など)に炎症が起きたり壊れたりして細胞内のフェリチンが漏れている時には鉄が欠乏していても高値になるので解釈には注意が必要です。